私は学生時代に塾に通っていました。その塾は、少人数制教育を謳った学習塾であり、学校の授業の雰囲気とはまるで違いました。その塾の講師は、一度習ったことはその場で覚えこめ、という教えを徹底しており、質問したときに一度でも聞いたことであれば、わかりません、という答えを許さなかったのです。もし、わからなくとも、答えられない場合は、忘れました、ということ答えを求め、どこを見れば答えを導き出すことができるか、の返答を求めてきました。これにより、一度習ったかどうか、ということを意識させるとともに、わからないところを解決する術を身に着けさせていました。もちろん、こういった意識で授業に臨んでいれば、確実にその場で覚えこむ習慣がついてきて、効率よく身に着けていっている実感がありました。こうした姿勢で行われる教育の時間は、どの学校の科目よりも集中することとなり、気が付いたときには、授業が終わるというほど、時間が早く立っていたことを覚えています。